二人暮らし・同棲の部屋探し|二人の職場の「ちょうどいい中間」を地図で出す
お互いの通勤先が違う二人が住む場所を決める方法。片方だけが我慢する結果になりがちな折衷案を、地図上の重なりから数字で決める手順を解説します。
二人暮らし・同棲の部屋探し
二人で住む場所を決めるときにいちばん揉めるのは、家賃でも間取りでもありません。エリアです。
理由ははっきりしていて、二人の通勤先が違うからです。片方の職場に寄せれば、もう片方の通勤時間が伸びる。そして多くの場合、この配分は話し合いではなく「先に折れたほう」で決まります。住み始めてから毎朝それが効いてくる。
これは感情の問題ではなく、地図の問題です。数字で解けます。
よくある失敗:「間を取る」が間違っている
たとえば A さんの職場が新宿、B さんの職場が品川だとします。
素直に考えると「じゃあ真ん中あたりの渋谷や恵比寿で」となります。でもこれ、しばしば最悪の選択です。
- 家賃が二人の職場周辺より高い(都心の一等地なので当然)
- 二人とも「乗り換えなし」を失う可能性がある
- 通勤時間の合計はほとんど短くならない
距離の中間 ≠ 通勤の中間。効くのは直線距離ではなく、乗り換え回数と実際の所要時間です。地図の見た目で判断すると、この罠にきれいに落ちます。
決め方の手順
ステップ1:二人の「絶対に譲れない場所」を全部出す
職場だけではありません。実際に生活を縛るのはこのあたりです。
- 二人それぞれの職場(または最寄り駅)
- 通っているジム、習い事
- どちらかの実家(帰省の頻度が高いなら)
- 二人が共通で使う店(行きつけのスーパー、病院)
5つまでに絞ってください。それ以上は条件が矛盾して解が消えます。
ステップ2:全部を同時に地図に置く
Sumu Machi のトップページ を開き、左パネルの 希望スポット に上で出した場所を入れていきます。最大5つ、それぞれ色と形の違うマーカーで表示されます。
| 枠 | マーカー |
|---|---|
| スポット1 | ● 濃いピンク |
| スポット2 | ■ 緑 |
| スポット3 | ▲ オレンジ |
| スポット4 | ◆ 紫 |
| スポット5 | ★ 青 |
ここで見るのは「真ん中」ではなく、マーカーが密集している場所です。多くの場合、それは二人が最初に思いついた「中間の駅」ではありません。
ステップ3:候補を3つ作って、URLで比較する
ここが重要です。1つに絞らず、必ず3パターン作ってください。
- パターン A:A さんの職場寄り
- パターン B:B さんの職場寄り
- パターン C:マーカーが密集している場所
Sumu Machi は検索した状態がそのまま URL に入ります。3つともブックマークしておいて、並べて比較できます。
そして相手に URL を送ってください。 口頭で「◯◯のあたりどう?」と言うより、同じ地図を見ながら話すほうが圧倒的に早く決まります。片方が我慢する形になっていないかも、地図を見れば一目で分かります。
実際にやってみる: 新宿と品川を両方置いた状態で開く
ステップ4:通勤時間を実際に調べて数字で確認する
候補が3つに絞れたら、それぞれについて乗り換え検索アプリで実測してください。地図の距離ではなく、実際の所要時間と乗り換え回数を表にします。
| 候補 | A さんの通勤 | B さんの通勤 | 合計 | 家賃相場 |
|---|---|---|---|---|
| パターン A | 15分 · 0回 | 45分 · 2回 | 60分 | 12万円 |
| パターン B | 40分 · 1回 | 20分 · 0回 | 60分 | 11万円 |
| パターン C | 25分 · 1回 | 30分 · 1回 | 55分 | 13万円 |
こうやって並べると、合計時間はほとんど変わらないのに家賃だけ違う、といったことが見えてきます。
判断基準として使えるのは、合計時間よりも差のほうです。上の例だと A と B は「片方が 25〜30 分損をする」構造ですが、C は「二人とも 5 分ずつ損をする」構造です。長く続けるなら、後者のほうが不満が溜まりません。